第2章 カーズ(ジョジョ)
「ふむ…、丁度良い大きさだな」
「黙って下さい」
手を振りほどいてカーズに先導する。
「早く結んで下さいよ」
「解った、解った」
楽しそうに微笑むカーズを見ながら、苦笑混じりに何か良く解らない温もりが感じられた。
やっぱり…この衣装は露出狂が着る以外の何でも有りませんね…
「もう脱いでも宜しいでしょうか…」
「脱ぐのが早いのだ」
「もう少し見ていても良かろう」
凄い視線が…刺さります…
「も、もう…カーズ…余り見ないで下さい…」
元々の私の服を羽織る。
この衣装…寒いですし、何よりも恥ずかしい。
恥ずかし過ぎますよ…
溜め息が止まらない。
「寒いのか?」
「はい…」
カーズ達は、どうして寒くないのかが不思議です…
人外だとしても…寒いのは寒いんですよ、私は。
余り強くも無いですし…
「…これなら寒く無いだろう?」
そう言って、私を優しく抱き締める。
また勝手に抱き締めてー……
カーズの顔を見ようと上を向くと、優しく微笑むカーズの顔が目に入った。
その表情を見ていたら…怒れなくなるじゃあないですか。
……今日の処は許しましょうか。
~EИD~