第7章 7
あのあとすぐにハンジに連行されエルヴィンの部屋へと行くとエルヴィンとミケがソファに座っていた
「というわけで!
ノアは結婚しないんだって!」
さっきから表情がころころと変わるハンジは嬉しそうにエルヴィンに報告している
ノアはというと、エルヴィンの仕事机の椅子に座り頰杖をつき、足を組んで、はあと大きなため息を吐いていた
「そうかそうか、あの噂を聞いたときは驚いたよ」
普段の無表情を貫くエルヴィン
そんなエルヴィンにハンジは、驚いていたようには見えなかったけどなと呟いていた
「それにしても、なぜ噂が一人歩きを始めたんだ?」
椅子に腰掛けるノアは何を思ったか書類を処理し始めた
ソファに座るエルヴィンは先ほどノアが淹れた紅茶を口にし、一呼吸おくと
「ノア、君はいつもと違うことをした覚えはないかい?」