第7章 7
少年とわかれた後、馬車に乗り込み調査兵団の兵舎へと戻ってきたノア
自室に入り、荷物を片付けていると
「ノア!!!」
ドバァンと大きな音を立てて開いた扉に驚き、固まるノア
扉を開けたのはもちろんハンジ
こんなことをするのはハンジしかいないから見なくてもわかる
「…ハンジ、何の用だ?」
息を上げ、少し興奮気味のハンジはツカツカとノアに近づく
「ノア、あの噂はどういうこと?」
「…は?なんのことだ」
さらに近づいてきたハンジはノアの頬を両手で挟む
すこし潤んだ瞳は涙が溢れそうだ
「結婚をするんだろ?相手は誰なんだ?」
「…は?」
「だから、結婚相手は誰なんだ?一般人?兵士?まさか、憲兵?」
ハンジは耐え切れなくなったのか、片手で目元を覆ってしまった