第3章 3
「よせ、後悔をするのは
後悔の記憶は次の決断を鈍らせ、そして決断を他人に委ねようとするだろう、そうなればあとは死ぬだけだ
結果など誰にもわからない、一つの決断が次の決断の材料にして初めて意味を持つ
…壁外調査を続ける、リヴァイ、お前も来るんだ」
エルヴィンはリヴァイに背を向け馬に乗った
イザベルとファーランの遺体に目を向けた後なにも言わず前に進む
光輝く太陽、沢山の遺体の中を進むエルヴィンをリヴァイはどう思っただろうか
ノアは悲しい人だと、だがそれと同時に自分もそうしなければならないのだと強く思ったのだった