第13章 13
「……リヴァイ」
「んだよ」
「ありがとう」
「……あぁ」
迎えに来てくれて
見捨てないでくれて
本当に感謝している
「……エルヴィンは、後悔は自分を殺すと言っていたが、俺は後悔しないやつは他人を殺すと思っている」
「………」
「エルヴィンの考えを否定するわけではないが、様々な人間がいるんだ、全員にエルヴィンの考え方が当てはまるわけがない」
「………」
「お前は、これまでの経験を踏まえて判断する人間で、エルヴィンの考えには当てはまらなかった
ただそれだけだ」
「っ、…」
「…だから、忘れる必要はねえよ」
「………あぁ………」
リヴァイの考えを聞いたこの時、胸の中でつかえていた何かが、スッとなくなったような気がした