第13章 13
「あの日からだよ、ノアが変わったのは」
一通り話し終わり、全員の顔を見渡せば誰もが苦い表情をしている
「いや、ノアだけじゃない
私もだな」
あのあと、3日は起きなかったノア
目を覚ましたと聞いたときは飛んで行った
体中痣だらけで痛々しかったが、命に別状はないとのことだ
ただ、
「全てに絶望をした目だったな」
声も言葉づかいも纏う雰囲気も全てが変わった
温厚だった可愛らしい少女は、この世界の残酷さを知り
全てをも捨ててしまうような
もう何も信じないといったようなそんな目をした人間に変わった