第12章 12
入団してから2週間程がたった
私はもう見つからないんじゃないかと諦めかけていた
その時
「カイル!」
ノアが今でに見せたことのない笑顔で一人の男性に駆け寄っていった
「ノア!」
ノアのことを見た、カイルと呼ばれる人もとても嬉しそうな笑顔で
飛びつくノアを抱きしめた
背が高くて、ノアと同じ黒髪、目鼻立ちは整っていて
二人が並ぶと、それは絵画のようだった
「本当に訓練兵になったんだな…」
「もちろん!
カイルがいるとこならどこへでもついていくわ」
二人の雰囲気、安心しきった顔
ただの幼馴染ではないことは一目瞭然だった