第11章 11
馬よりも速い立体機動は巨人を捕獲してしまうよりも前にノアをハンジのもとへと戻らせた
「ノア、どうだった?」
帰ってきたとたんそう問うハンジの瞳はキラキラと輝く
「上からだったから大体しかわからないがかなり大きい巨人だったな」
8mは超えてたんじゃないか
ノアが発したその言葉はハンジを興奮させるには十分だった
「いいね、いいねぇ!
楽しみだよ!さあ、いつ姿を現すのかなぁ?」
先ほどノアが飛んできた方向を見るハンジの目は眼鏡のレンズであまりはっきりとは見えなかった
だが、狂気的な瞳をしているのは容易に想像がつく
「分隊長!見えました!
発射用意大丈夫です!」
装置の横につく兵士が大声で叫ぶ
と同時に先ほどまでは見えなかった巨人を誘導する二人の姿が捉えられる