第11章 11
しばらく経つと巨人は疲れたのか追いかけてこなくなった
隊の後ろの方からほっと息を吐く音がした気がする
「気を抜くなよ」
新兵だろうと壁外に出ればベテラン兵士と同じだ
「そうだよー!どこから現れるかわからないからね!」
「……ハンジ」
ノアの隣には黒いたてがみの茶色い馬に乗ったハンジが駆けてきた
壁の外へ出られたのが嬉しいのか頬が上気している
「いやぁ、楽しいよ、楽しみだよ!」
巨人捕獲作戦の許可がおりてからというものハンジの興奮は冷めない
「生け捕りに成功すれば、あれをしてこれをして…
くぅ!たぎるねー!」
「ハンジ、冷静になれよ、判断を誤るぞ」
「大丈夫!それよりも、リアムよろしくな!」
「はい!頑張ります!」
というわけで、少し早いけど向かうよ
そう言うハンジにノアは隊から離れスピードを上げてついて行く