第2章 2
「俺はキース団長の側にいないといけないんでな
ノア、君はフラゴンのことをどう思う?」
「は?あいつは、そうだな常に冷静で面倒見がいいな
だが、エルヴィンと同じで頑張り過ぎるところがある」
「なら答えはもうでているだろう
それともノア、君に彼らを預けようか」
「…っ、だが…、いや、そうだな
フラゴンが適役だ」
「あぁ、俺もそう思う」
負担は大きいだろうが、調査兵としての意志が高いフラゴンなら気を違えることはないだろう
不満があってもしっかりと面倒を見る
そして、冷静に物事や状況を見ることができる
今のところ、彼が適役だろう
「…そういやハンジは」
「あぁ、ハンジならフラゴンと一緒にーーー」
バンッ
穏やかな空気が流れていたエルヴィンの部屋に似合わない扉が激しく開かれる音が響く
「なあなあ、エルヴィン!聞いてくれよ!あ、ノアもいたのか!丁度いい、私は興奮したよ!」
突然のハンジの登場にノアとエルヴィンは顔を見合わせ、はぁと大きなため息をついた