第5章 初めての合宿
私はバスに乗り込み、耳にイヤホンをする。
合宿は別にゲーム以外は持ってきてもいいと書いていたので私はミュージックプレイヤーを持ってきた。
携帯は家に珍しく忘れて来てしまった。
ミュージックプレイヤーにはクラッシックの曲がたくさん入っている。
今流れてる曲は「愛の悲しみ」だ。
この曲はフリッツ・クライスラーが作曲したイ短調の曲で途中からイ長調になったりする。
「遥さん、何を聴いてるんですか?」
「テツヤも聴く?」
私は片耳のイヤホンを外してテツヤの耳にはめた。
「落ち着くような落ち着かないような…」
「イ短調の時は落ち着かないよね。」
私は目をつむり、曲を聞くことに没頭した。
「…さん、遥さん、起きてください。」
テツヤ?私は目を開けた。
「おはよう…テツヤ。」
いつの間にか寝てしまっていたみたいだ。
「ホテルについたみたいですよ。」
バスの窓から外をみると大きなホテルが目に入った。
「凄い…」
「まあ、赤司君のお家が経営されてますからね…」
テツヤもホテルの凄さに驚いたのか、圧倒され気味だった。