第14章 小さくなった魔王様
「ん…」
何だか身体が重い…
目を開けばサラサラとした髪が映る。
「ん?」
ギュッと抱きしめられている感覚。
手に当たるのは肌の感触。
「隼くん!?」
私に覆い被さっているのは元の姿に戻った隼くん。
子供の服は小さくなり、何も身につけていない状態だった。
「あぁ…おはよう。小春」
「隼くん、服…」
「ああ…さっき目が覚めたら元に戻っていたから脱いだんだ…」
「脱いだなら違う服に着替えて下さい!」
「え~…どうしようかな…着ちゃおうかな…それとも…小春を脱がそうかな」
「私はいいですから!服着てください!私、向こうで待ってますから」
「は~い」
冗談だったのに…
そう言いながら隼くんは普段着に着替えた。