第4章 裁けぬ人
《監視官…中はすごいことになってるぞ…。》
しばらくして、狡噛さんから通信があり、縢君と3人で会話をしていた。
『…どういうことですか?』
《何と言ったら良いか……。
この区画、血がべったりでな。
…もしかしたら"ゲーム"のような物なのかも知れない。》
《ゲーム?
……"狩り"みたいなって事?》
《まぁ、そんなところだろうな。
……所々に罠のような物も見つけた。
何にしても、胸くそ悪いことこの上ない。》
縢君の問いに狡噛さんが答えて、そう吐き捨てた。
と、その時……。
ザザ……ザザザザ…-!!
『こ、狡噛さん!?💦』
耳をつんざき、頭が痛くなるような雑音が聞こえ、狡噛さんとの通信はそこで途切れてしまった……。