第13章 白昼夢
Side of ????
「……槙島さん。
今回は、少し無茶をし過ぎたんじゃないですか……?
崖から、飛び降りるなんて…。」
少し呆れたように溜息を吐く男は、白い男に言う
白い男は、ふっと笑って言う。
「まぁ、ね……。
……仕掛けはしてあったし、大丈夫だとは思っていたのだけれど……。
悠のあんな顔を見ちゃったら、失敗してね……。」
「……よっぽど、あの監視官さんに興味がおありで……?
だったら、少しつついて……」
困ったように笑って言った白い男に対し、男がそんなことを言った。
じろり……
と、白い男に睨まれ、男は言葉を紡ぐのをそこでやめた。
「…………失礼。
でも、まぁ……。中々面白い子ですよね、あの子…。」
「……まぁ、ね……。」
1つ咳払いをして、謝罪をする男。
それから、2人はそっと視線を落とした……。
その視線の先には……
如月 悠がいた……。