• テキストサイズ

PSYCHO-PASS ー真っ直ぐな瞳ー

第12章 死




「君が…。
 僕の"死"に捕えられて、狂ってしまうのも…悪くはないのかもね……。

 ……愛しているよ、悠。
 …だから、僕が死ぬのは君の所為だ……。」

『……え…。』


…それは、本当に一瞬のことだった。
槙島先輩は、私の掴む右腕と狡噛さんの掴む左腕を振り払い、
崖の、そのゴツゴツとした冷たい壁を蹴った……。


『っ……!?
 ま、槙島先輩……っ!!』


必死の思いで伸ばされた私の手は、槙島先輩の手に届くことはなく……
虚しく空を掻いた……。


『っ……。
 あぁ……っ!!』


私は耐えられなくなって顔をうつ伏せる。
槙島先輩の姿は、もう見えないし、見たくもない……。
……きっと、この高さから落ちたのであれば…原形をとどめていないだろう……。


「……如月、行こう。
 …奴は、死んだ……。死んだんだ……。

 …全部、終わったんだ……。」


狡噛さんは、槙島先輩の死に対して悲しみで泣き、彼の裏切りで怒りに震える私の肩を抱いて言った。












































         ……本当に、これで終わったのだろうか……。
/ 167ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp