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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第14章 Alteregoism by みきちん


『和也を泣かしたら許さないよ?』

俺の脳の中で雅紀の声がした。

『もし悲しませたら?』

心の中で問いかけると、
また心臓に痛みが走った。

『ずっと、潤の中で見てるからね』



俺は雅紀の恋に気づいていた。


ずっと、見ていたから……


雅紀の視線の先のには和也がいた。


ずっと不安だった。


雅紀が和也に
告白するんじゃないかって……


だから俺は先手を打った。


『和也の事が好きだ』って、
雅紀に嘘をついた。


雅紀は友達を傷つけるようなことはしない。

その優しい気持ちを俺は利用した。


そして和也への告白前日、
2人で遊びに行った遊園地。


練習って言ったけど俺にとってはデート。

そして観覧車での告白。


あれは練習なんかじゃない。

俺の嘘偽りない気持ち。


それが雅紀に届くことはなかった。



あの事故で、雅紀は死んだ。

けど、俺の中に雅紀はいる。


ごめんね?雅紀……

これからも俺は和也を傷つける。


だって、その度に雅紀は
俺の元へ現れてくれるんでしょ?


脅したって無駄だよ?


雅紀は優しいから
俺を殺したりはしない。



和也が悲しむから……


だからずっと傍で監視しててね?



雅紀と俺は究極の一心同体





END
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