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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第2章 ドロップ by うめ


「松本さん流石ですね」


「松本さんも櫻井くんも良かったよ。本当にしてるんじゃないかって位リアルだったな」


少し離れた場所でスタッフが後片付けをしながらが先程まで繰り広げられていたベッドシーンを絶賛していた。


そんなスタッフの声が…呆然とした俺にはBGMの様に聞こえる。
ベッドの上でシーツにくるまったまま俺は…腰の痛みで動けなかった。


俺…俺…松本さんと…。


「………お疲れ様」


背中を向けたままバスローブを纏い、ベッドに腰掛けた松本さんがポツリと呟く。


「………ごめん…」


聞こえるか聞こえない位の声で呟いた後…彼はベッドから立ち上がった。


「松本さん…!」


やだ…行かないで…。


俺は彼を追い掛けようとベッドを飛び降りた。
けれど力の入らない足は体重を支えれなくて…そのままペタリと床に転んでしまった。


「櫻井くん!」


それに気付いた松本さんが振り返る。


「いった…」


「大丈夫!?」


松本さんが慌てて俺を抱き抱えた。


「大丈夫じゃないです。こんな事しておいて…置いてかないで下さい…!」


「………ごめん…でも…俺は君の事…無理矢理…」


「無理矢理じゃない…」


俺は手を伸ばし、松本さんの頬に触れた。
その手を松本さんに握られる。


「………先生…好き…」


「………俺も…好きだよ…」


そして俺達は唇を重ね合った。


唇が離れると…松本さんが優しく微笑む。


「もう…先生じゃない。潤て呼べ翔」


「潤…」


そしてまた俺達は何度も熱いキスを交わした…。










「ていう映画撮りたいんだけど」


「却下に決まってんだろ馬鹿」


「え、何で?」


「その沸いた頭何とかしろ」



ーTHE ENDー

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