第98章 未来のために by きぃな

｢落ち着いた？｣


翔ちゃんの優しい声に小さく頷く


｢ごめん…俺のわがままで…｣

｢ううん、翔ちゃんも俺と同じこと思ってくれたんだから…｣


翔ちゃんを見上げて微笑う


｢かずのことはすっごい大事だけど、嵐のことも大事だから｣

｢うん、俺だって同じ…俺ら5人の、嵐の未来が輝いてくれてたら、嬉しいもんね｣

｢だから一旦お互いを卒業して、未来のために今出来ること、精一杯頑張ろう｣

｢うん、俺…翔ちゃんを好きになって良かった｣


その逞しい胸に顔を埋める


｢ふふっ、今日は寝かさないぜ｣


その言葉通り、翔ちゃんは何度も何度も俺を抱いた


｢精一杯頑張っておいで、かず…っ｣


俺が意識を手放す瞬間、翔ちゃんのそんな声が聞こえた