Welcome to our party 2 【気象系BL】
第97章 遠くて近きは先輩後輩の仲 by みきちん
「好きだよ。カズ」
いつも朝、
起こしてくれた手が俺の頬を包む。
櫻井先輩が……俺を?
「カズも俺の事……好きだよな?」
口角をあげて俺を見つめる瞳。
「ずっと我慢してたんだから、覚悟しろよ?」
見た事のない表情にドクンと心臓が波打つ。
「……ちょっと待って!」
顔を近づける櫻井先輩を止めた。
「何だよ」
「潤が来るって……」
「あぁ、それは大丈夫」
『…ぁっ』
潤の部屋の方の壁を指差すと、
甘ったるい声が聞こえた。
「もっと可愛い声、聞かせろよ?」
そう言い放った唇が俺の唇に触れた。
俺の入学式でした恋は
櫻井先輩の卒業式に……実った。
そして潤の恋となぜか雅紀の恋も……実った。
END