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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第97章 遠くて近きは先輩後輩の仲 by みきちん


「カズ、カズ……起きろ」

肩に触れる手が身体を揺らし、
優しい声で俺を起こしてくれる。


俺専用の目覚まし。


「ぅーん、あと……5分」

なんて毎回言ってるけど、
本当はいつも起きてる。

「起きろっ!」

「やぁぁぁ、寒いっ」

ガバッと布団を剥がされて、
温もりを失った身体を縮こませた。

「ほら、ご飯食べに行くから用意しろよ」

俺は身体を起き上がらせると、
2段ベッドから下りる。

「ホント、相変わらず寝癖凄いな」

クスクス笑いながらいつもの様に
俺の髪をわしゃわしゃと撫でる。

「やめてくださいよ!」


でもこれも寝る前に
ワザと髪を濡らして跳ねるようにしてる。


「ほら、早く顔洗ってこい。
髪型セットしてやるから」

「いいですよ、このままで……」

「だーめ、生徒会長が許しません」

「はーい」

素っ気ない返事をして背を向けるけど、
本当はめちゃくちゃ嬉しい。


俺を気にかけてくれる事。

俺に触れてくれる事。


その間だけは俺だけの先輩だよね?

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