Welcome to our party 2 【気象系BL】
第87章 聖域 by millie
「潤?潤くん?起きて?こんな寒い部屋で寝てたら風邪ひいちゃうよ?」
大丈夫だよ…だって和兄のいない部屋はいつもこんなだもん…。
「もう…相変わらず起きないんだから…。こういうところは智兄そっくり。ほら起きて?」
ほっぺに柔らかくて温かいものが触れる。
俺、寂しすぎてついに幻を見るようになったのかな?
この感触は…和兄の唇…だよ…ね?
ゆっくりと目を開けるとそこには大好きな和兄の顔。
「和兄っ!」
「ただいま、潤くん」
ずっと会いたかった和兄が目の前にいる!
「ふふふ、潤くん可愛いなぁ」
突然抱きついた俺に驚きもせずギュッと抱きしめ返してくれる華奢な体。
嬉しくて首筋に顔を埋めて和兄の体温を香りを思いっきり堪能した。
「もう夕飯の時間だから…とりあえず食堂にいこう?このままじゃ食べ損ねちゃいますよ」
俺の髪を撫でてた和兄が少し笑いながら言う。
「話は夕食後にゆっくりね。兄さん達から預かったお土産もあるから」
そこで、ふと気がついた…。
「和兄!どうなったの??」