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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第87章 聖域 by millie


今日の授業で出された課題を解き終えて時計を見ると17時過ぎ。

だいぶ日がのびて窓の外が茜色に染まってる。

受験で不在にしてた3年生もぼちぼち寮に戻ってきた。
今いないのは国立か私大でも上位校受験組ぐらいか…。
といってもそれが学年の半分を占めるわけだから寮内は妙に静かだった。

「あっ…送辞の準備もしないとなぁ…」

4月になれば俺は本当にここに一人になるんだ…。
部屋の使われてないベッドを見ながらため息を一つ。

「和兄…」

口から溢れる大好きな人の名前。
使われていないベッドの占有者。

カレンダーを見ればそろそろ戻ってくる時期だけど…久々に兄たちと一緒だからぎりぎりまで家にいるかも…。

そう思ったら悲しくなってきて…誤魔化すようにベッドに寝転がった。
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