Welcome to our party 2 【気象系BL】
第9章 escort by つぎこ
飲んで騒いで…
終始、和やかだった食事会。
二次会に向かう連中を躱しながら、足早に会場を後にした。
美味しい食事やお酒よりも、潤の様子が気になって仕方ない。
途中、何度か連絡を入れてみた。
なのに電話は出ないし、メールも返してこない。
そもそも予定をすっぽかすなんて、潤らしくなくて…。
監督と揉めたコト、引き摺ってんだろな。
良くも悪くも似た者同士。
一歩も譲らないとこあるから。
ホテルに戻ると、真っ直ぐに潤の部屋に向かった。
控えめにドアをノック…。
応答は…なし。
急用かなんかで、出掛けてたりして…。
一応スマホを鳴らしてみた。
♪♪♪♪…。
少し間を置いて、部屋の中から微かに着信音が聞こえてきた。
なんだ、やっぱ居るじゃん…。
そっか。
居留守か。
それとも籠城かな。
こうなると、厄介なんだよな。
梃でも動かないし、
天岩戸宜しく出てこない。
明日の撮影までには復活させないと…。