第86章 128√e980 by きぃな

【松本side】


数十分後─


｢できた！｣


カズの嬉しそうな声にプリントを覗く

そこには色々な数式と文字が並び、悪戦苦闘したあとが見えた


｢センセー、答え合ってる？｣


カズが導きだしたひとつの数字


｢ふふっ、カズ、お疲れさん｣


カズの頭をくしゃくしゃと撫でる


｢正解だ…が、俺の欲しいのは、この答えじゃないなぁ…｣

｢えっ、違うの？｣


シュンとするカズの耳元に、唇を寄せてコソッと囁く


｢上半分隠してみ？｣

｢……あっ｣


カズが瞳を輝かせて俺を見上げる


｢じゃ、改めてカズ、【128√e980】答えは？｣


ふふっと微笑んだカズ

プリントの隙間に大きく答えを書く


【128√e980 too♡】


｢ふふっ、大正解、ご褒美…やるよ｣


そう言って、可愛いカズの少し開いた唇を塞ぐ


｢んっ、は…ぁ、センセ…ぇ…っ｣

｢ふふっ、ちなみに今日は寝かさないから…な♡｣

｢…エロ教師っ｣

｢うるさいっ♡｣


見つめ合って微笑んで

俺はカズの唇に、さっきよりも濃厚な２回目のご褒美を落としてやった♡



―お･わ･れ♡―