Welcome to our party 2 【気象系BL】
第2章 ドロップ by うめ
「俺も昔はあの監督に散々しごかれたからなぁ…はい」
「あ、ありがとうございます…」
自販機で買ったアイスカフェオレを差し出され俺は頭を下げて受け取った。
「でもね、これだけは言える。彼は見込みのある人程厳しく叱るんだ。どれだけ演技が拙くても見込みなしって思ったら一切NGにしないからね」
「本当…ですか?」
「うん。それに櫻井くんには華がある。一瞬で惹き付ける魅力…俺は凄く感じてるよ」
「松本さん…」
「ハードルの高い内容だけど…頑張ろう」
「はい…」
優しい松本さんの言葉に俺は…また涙が出てしまった。
「………本当に…惹き付けられる…」
松本さんの手が俺の頬に伸びる。
「松本さん…」
俺は…無意識に手を伸ばしてその綺麗な顔を見上げる。
「先生…好き…」
「………俺も…好きだよ…」
そしてそのまま俺達の唇が…重なった。