Welcome to our party 2 【気象系BL】
第84章 足りない0.1% by Namako
俺達兄弟は、99.9%の確率で繋がっている。
それは紛れもない事実。
だから俺達は誰よりも固い絆で結ばれてる、って信じてる。
でもたまに不安になる時がある。
俺達に足りない0.1%が…
もっとも、兄ちゃんはそんな気にしたこともないだろうけど…
「俺、兄ちゃんが育ったトコ見てみたい」
休日を前に、ベッドの中で行為の後の一服に耽る兄ちゃんを見上げた。
「俺の育ったトコって、施設とか?」
短くなったタバコを灰皿に揉み消し、俺の首の下に腕が差し込むまれる。
ちょっと煙草臭いかも…
でも嫌じゃないのは、それも含めて兄ちゃんの匂いだから…なのかな…
「うーん、別に施設って訳じゃなくてさ、例えば学校とかさ…」
「学校って…、普通だぜ?何も面白くもないと思うけど?」
「だから、例えばって言ったでしょ?」
場所なんてどこでもいい。
ただ、兄ちゃんが見た景色を、俺も見てみたいだけなんだ。
「だめ…かな?」
食い下がる俺の額を、兄ちゃんの指が小突いた。
「分かった。でも本当に普通だぜ?それでも良ければ明日連れてってやる」
「マジで?」
…つか、兄ちゃんのデコピン痛いよ…