Welcome to our party 2 【気象系BL】
第68章 さとし by きぃな
─5年後
俺はとある場所に面接に向かう
夢を叶えるために一念発起して、実務経験も積み、俺はずっとなりたかったトリマーになった
さとし、どこかで見ててくれるかな…
「こんにちは…」
俺はそっとお店のドアを開ける
「あっ、こらっ」
男性の声と俺に飛び込んできた小ぶりのビーグル犬
「ごめんね、その子うちの看板犬。人が大好きで…」
……この声
聞き覚えのある声に俺は顔を上げた
「さ、さとし…っ」
「んふふっ、遅かったね雅紀、おれ…生まれ変わって、ずっとずっと雅紀のこと…待ってたんだよ」
そこには、あの時と変わらず、ふにゃりとした柔らかで優しい笑顔のさとしが立っていた
俺は思わずその腕の中に飛び込む
「雅紀がね、おれのことを強く強く想ってくれたからカミサマが人間にしてくれたの」
伝わるさとしの鼓動
「さとし…本当にさとし…?」
「そうだよ雅紀、でもね…」
さとしがニヤリと微笑う
「んふふっ、おれがオーナーだから『さとしサン』…な♡」
ーお・わ・れ♡ー