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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第67章 さよならのソナタ by ガーベラ❤




俺は一人で、あの場所にやって来た。

高い場所にある小窓から、夕暮れのオレンジ色の陽が、優しく差し込んでいた。

「...智..」

そっと、その名前を呼んでみた。

納屋の中は、不思議なほどにあの時と変わらなくて...
まるで、時が戻ったようで。

「..智...」

今度はもう少し大きな声で呼んでみた。
ずっと口にすることもできなかった、その名前。

何だか、息が詰まったような感じで、胸を押さえた。


その時。



「まー...」


.....


「まー」


はっきりと俺の耳に届いた、懐かしい声。
忘れたことなんかない。


ゆっくり振り向くと、そこに智が立っていた。

「まー、来ると思ってたよ...」

「..さと..し..」

喉が張り付いて、声が上手く出ない。

幻じゃない。
確かにそこに、はっきりといる。

「会えて、よかった」

「智...どうして、ここに?」
「だって、ここは、まーとの思い出の場所だよ~?」
「覚えてたんだ...」

「それに、まー、ポケットの中...」


ポケットの中には、あの日智がくれた青い石が...
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