Welcome to our party 2 【気象系BL】
第56章 お気に召すまま❤ by ガーベラ♡
夢にまで見た...
俺の下で、しなやかな身体が躍る。
初めて...
最愛の人を、この腕に抱くことができた。
ずっとずっと欲しくて欲しくて堪らなかった。
...もう、このまま死んでしまっても構わない。
「翔...愛してるよ」
「俺も、愛してる..まー..」
ただ夢中で...
気持ちを確かめ合い、繋がり合う行為に、俺たちは酔いしれた。
ことが済んだ後。
俺たちはシーツの海で、抱き合っている。
...執事としては、失格だ。
でも...
「翔...これからもずっと、俺だけの執事でいてね」
「嫌だと言っても離れませんよ」
「ずっとずっと、翔とこうしたかったんだ...分かってたでしょ?俺の気持ち...」
「はい...だから怖かった。歯止めが利かなくなることが、分かってましたから...」
もう、気持ちを殺さなくてもいい。
一番遠くて、一番近かった人を手に入れた...
「ねえ、翔。いつから俺のこと、好きだったの?」
「それは...初めて会った日からです」
「僕、雅紀。君は?」
「櫻井翔です。よろしくね!雅紀」
《end》