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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第52章 月下香 by うめ


「………ちゃん。翔ちゃん」


「う、ん…?」


目が覚めると…にのが心配そうに俺の身体を揺さぶっていた。


「あ、れ…」


「悪い夢でも見てた?うなされてたよ。汗びっしょり」


「ほ、んと…?ごめん…」


優しくタオルで汗を拭いてくれるにのを見つめていると…込み上げる罪悪感。
無意識にその華奢な身体を抱き締めた。


「ど、どうしたの翔ちゃん」


「ううん…ごめんねありがと」


「いいよそんな。来たら翔ちゃんがうなされてんだもん。誰だって心配するよ」


「うん…ごめん…」


「翔ちゃん…?」


「………あのねにの…」


すると楽屋の扉が勢いよく開いた。


「かず。順番だよ」


「はーい。翔ちゃん…大丈夫?」


「ん。ごめんありがと…」


「相葉さん。翔ちゃん頼むね」


そう言うとにのはメイクをしに楽屋を出て行った。


「翔ちゃん何かあった?」


「………別に」


メイクとセットが完了した相葉くんが俺の隣に座った。


「今日にの居ないからうちにおいでよ」


「………うん…」


「また見たいなぁ…翔ちゃんの潮吹き。あれ凄かったんだもん」


「………にのには?しないの?」


「かずはいいんだよ。泣いちゃうと可哀想だから」


「………」


分かってる。
身体だけ欲しいって言ったのは…俺。
好きにしてって言ったのは…俺。
分かってる…。


にの…ごめんね…。


「雅紀…」


「ん?」


「好き…」


「ふふっ、知ってる…」


無邪気な顔で微笑む彼の首に手を伸ばし、ゆっくりと口付けた…。


ーTHE ENDー

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