Welcome to our party 2 【気象系BL】
第47章 僕の小さな管理人 by ガーベラ♡
この日から1ヶ月後。
智と新しい部屋で一緒に暮らし始めた。
智は相変わらず忙しく、一緒に居ても、満足に話もできないこともあるけど。
それでも、彼の猫背を見てるだけで
俺は幸せだった。
そして、智は魔法を使わなくなった。
「じゃ、いってきます」
「あ、待って!翔...」
「いってらっしゃい...チュッ❤」
なんか、テレる(*ノωノ)
「いってきます...」
赤くなりながら、俺は出掛けた。
小さな智のお蔭で、俺たちは距離を縮めることができたのかもしれない。
あいつが居なかったら、俺たちはまだきっと、あのままだった。
どこか遠慮があって、よそよそしいまま...
一緒に居られる幸せ...
それを小さい彼がくれたんだ。
電車の中、俺はそっと胸の内ポケットを覗いた。
今にも、あいつが顔を出しそうで。
見張られてるときは、いなくなればいいって思うこともあったけど。
もう二度と、彼がこっそり可愛い手で俺をつねることもない...ニヤニヤしてたって、お仕置きされることもない...
何だか...
涙が出そうだった。
...ありがとう...
僕の小さな管理人...
さよなら...
僕の小さな恋人...
【 END 】