Welcome to our party 2 【気象系BL】
第46章 number00-SS- by のさまじょ
「わあ…すげえ…」
「凄いでしょう…これは、最新型ですからねぇ」
アンドロイドを生産しているクロニクルという会社の担当二宮は得意げだった。
家のリビングに厳重に梱包された中から出てきたアンドロイド。
色白で、まつげが長い。
唇は生きてるかのように生き生きとした赤だった。
なんの因果か、たまたま応募した懸賞の1等が当たってしまった。
モニターをしてくれれば、3年は無料でアンドロイドを持てる。
しかもその先、不要だったら売却してもいいということだったので、人恋しくなっていた俺は、この話に乗った。
「…これ、男だよね?」
「ええ。男性モデルの"ショウ"ですよ?」
二宮はテキパキと梱包を解いている。
エアーパッキンが何重にも巻いてあるのを剥がしてしまうと、ショウの全身が見えた。
「げ…リアル…」
「でしょう…これね、やっぱり女性が見て冷めないようにね、きっちりと作り込んであるんですよ…」
どことは言っていないのに、二宮はささっとショウの股間を隠してしまった。
「そういう機能はオフにしてありますから安心してください」
「オンになってたら、どうなるの?」
「…大野さんのバージンを奪うかもしれません…」