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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第43章 旅立ちの日に by うめ


ターミナルには溢れる人の波。


ガラガラとスーツケースを押しながら流れる人を見ていた。


帰国前日にいきなりパソコンに届いたメール。


『ターミナルで待ってる』


たったそれだけの文。
彼らしい。


『つーか何処に居るんだよ…』


ゲートを出てキョロキョロと辺りを見回すけれど…彼の姿はない。


もう既に明日、雑誌の取材が入ってる。
在学中に出した論文が認められて…その世界でちょっとだけ名前が知られる様になった。
夢へとまた一歩進んだ。
これからもっともっと…近付きたい。


「大きくなったな」


懐かしい…けれど一瞬で分かったその声に直ぐに後ろを振り返る。


「お帰り翔」


「………智…」


「ん?」


「どうして…今日この日だって分かったんだよ…」


「んふふ内緒」


そう言う彼の笑顔は…最後に逢った日と変わらない…大好きな笑顔だった。


「ただいま智」


そして俺は…4年振りの腕の中へと飛び込んで行く。


「これからは…一緒だよね」


「もちろん。これからは…2人で夢を…見ていこう」


「2人で…」


「うん。行こう」


そして俺達は手を繋いで歩き出した。
長い長い…その先に広がる新しい未来に向かって…。


ーTHE ENDー

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