Welcome to our party 2 【気象系BL】
第38章 Bitter sweet by つぎこ
「…大野。」
部長が呼んでいる。
「…お、お、のっ。」
平穏な昼下がり、フロアに部長の声が響き渡る。
呼び名の主はピクリとも動かず、そして周りの誰もがスルー…。
部長は諦めたように、深いタメ息をついた。
俺の隣のデスクで、パソコンを前に微動だにしない男。
黒縁眼鏡の奥…。
今日も間違いない。
目を開けたままでも爆睡できる、それがこの人の芸当なんだ。
思考のスイッチさえも ON / OFF 自由自在で、スイッチさえ入れば、プログラミングでもなんでも、何時間も没頭する。
何故かここでは一目置かれる存在で…。
幸か不幸か
どういう経緯か
そんな人が俺の指導係という…。