Welcome to our party 2 【気象系BL】
第29章 それはやっぱり恋でした。 by きぃな
雅紀さまに付いて一ヶ月
「和也、和也~っ」
遠くに雅紀さまの呼ぶ声が聞こえる
「ほら、雅紀さんが呼んでるよ、えらく気に入られたもんだね」
そう言って微笑う翔さん
「ふふっ、そうなんですかね」
俺は部屋で翔さんとお茶を飲みながら談笑していた
「そろそろ行ってやれよ…あ、カズ、タイが曲がってる、相変わらず自分には無頓着だなぁ」
翔さんが微笑いながら俺のタイを正してくれる
「和也っ」
その声に振り向くと、雅紀さまが俺の部屋のドアを開けて立ちすくんでいた
「おまえっ、何やって…っ」
タイを正してもらうのに上を向いた俺
上から覗き込む翔さん
俺の背中越しに飛び込んだ雅紀さまから見れば、俺と翔さんがまるでキスしようとしてるかのような…
「おまえらデキてたのかよっ!二人して俺をはめて笑ってたんだろっ」
雅紀さまがテーブルを蹴り上げる
「っ、落ち着いて…っ」
雅紀さまを止めに入る俺
そそくさと部屋を後にする翔さん
「雅紀さまっ…雅っ、雅紀っ!」
ビクッと身体を震わせて、その動きが止まる
俺はそのまま力任せに、雅紀さまをベッドに押し倒した