Welcome to our party 2 【気象系BL】
第25章 ハニージンジャー by うめ
「にのにのにの~♪」
背中にいきなり重い衝撃。
「重い」
まるで尻尾を振った大型犬の様に俺に擦り寄って来る。
「またそんな事言って。ねぇこれ使お?」
そう言って差し出されたさっき誕生日プレゼントに俺が渡したフレグランスオイル。
「はぁ?」
「塗り合いっこしよーよ!」
「馬鹿じゃないの。高いんだから大事に使え」
「えー…でもすっげーいい匂いだもん…」
「じゃあ勝手に塗ればいいじゃん」
「もー…」
ぷぅと頬を膨らませる恋人に笑いを堪えながら俺は尚も背中を向けてゲームをしていた。
雅紀とのこの時間が俺には極上の時間。
雅紀が可愛くて仕方ない。
でも本人には言わない、絶対。
「せっかく翔ちゃんが選んでくれたんだから大事に使いなよ?」
「………はぁ?」
やっぱりそう来ると思った。
「何で翔ちゃんと!?一緒に買いに行ったの!?何で!?ねぇ何で!?」
「だって『肌が乾燥してるからいい化粧水が欲しい』っつったのあんたでしょうが。俺が分かる訳ないじゃん」
………こう言うと…次はこう来るよな。
「やだやだっ!やだもん!!」
………やっぱり。
泣きじゃくる相葉さんが俺の背中に強くしがみついて来た。