第24章 すきだよ by のさまじょ

「わっ…」

急に手を掴まれた。

「えっ…相葉さん起きてるの！？」
「天童よしみさんの”よ”…」
「えっ…」
「三代目さんの”だ”…」
「ちょっ…」
「キンキさんの”き”…」
「待って…」
「…有村架純ちゃんの”す”…」
「相葉さん…」

相葉さんは目を開けて、俺の顔をじっと見た。

「なんで…そこに丸付けてたの？」
「えっ…」
「あのメッセージ嬉しかったよ…？でも、これだけがわかんないんだ…」

さっき、資料に相葉さんへのメッセージを書いた。

”がんばれよ！応援してる”

でも…
その他にも…

絶対わからないと思って、メッセージ入れちゃったんだよね…

ぐいっと手を引っ張られて相葉さんの胸に飛び込んだ。

「答え…言ってもいい？」
「えっ…」
「”すきだよ”」

優しく相葉さんは俺の目を覗き込んだ。

「合ってる？答え…」
「ち…違うもんっ…」
「えー？俺、正解だと思ったんだけどな…」

そう言ってちゅっとキスをした。

「な、な、な…」
「俺は、好きだよ」




もう一度、キスが降ってきた―――