Welcome to our party 2 【気象系BL】
第23章 仔猫のしょう by ガーベラ♡
かずとしょうと俺..
二人と一匹の暮らしにも慣れた頃、
かずの友達が出張から帰って来た
たくさんの海外土産と引き換えに、
しょうかいなくなった
......しょうが眠っていたソファー
しょうが好きだったカシミアのマフラー
それら全ての物達が、
主を無くして色褪せて見えた
...淋しい..
しょう、今、どうしてるんだ?
しょうの使っていたご飯の器をぼんやり見ている俺を、かずがそっと背中から抱き締めた。
「まさき..これから仔猫、買いに行こうか🎵」
「えっ??仔猫?..買うって...」
「だって今日は雅紀の誕生日でしょ?
プレゼントにさ、可愛い仔猫、買ってあげるよ」
「かず...」
元気のない俺に、かずがしょうの替りを買おうと言う
......だけど
しょうがいいんだ...他の子じゃ、ダメなんだ..
だったら...
「かず..おいで...」
彼を向かい合わせに膝の上に座らせた
俺を覗き込む瞳がゆらゆらしてる
「俺にはかずがいるから、いい..」
「何だよぉ、俺って猫の替りかよ~」
そう笑うかずにふんわり口づけて、
「じゃ、言い直すよ..かずがいれば、何にもいらない...」
その言葉ににっこりするかずを、今度はお姫様抱っこした
「よし!今からかずのこと貰う!今からヤル!」
「えっ?ちょっと、待って、お風呂は?ご飯は~?」
「かずが一番先なの!!」
今年の誕生日は、
仔猫より可愛いかずを貰った♪
【 END 】