第22章 大事なもの。 by チャコ

「あーばさん♡これ、誕生日プレゼント♡」
「ありがとうっ」

嬉しくて急いで
包装紙を開けると
オレンジ色の布が見えた

「じゃーんっ…みてっ…ティガ―の着ぐるみ～～！」
「え…あ、俺が着るの？」
「他に誰が着るのよ、相葉さんがティガ―でしょ？」

それ、勝手に決めたのカズくんじゃん…

「早く着てみてっ」
「あ…うん…」

俺はいそいそと着替え始めた
その様子をずっとニヤニヤして見てるカズくん
…可愛い…

「うわぁっ♡めっちゃ可愛いっ！似合うっ♡最高っ♡」
「ありがと…」
「一緒に写真撮ろう！」

カズくんはノリノリで自撮りをはじめた

「んふふっ…これでいつでもティガ―を抱きしめられるね♡可愛い尻尾♡ティガ―っ最高♡んもぅ可愛い～～」

ぎゅぅっと抱きしめて
耳や尻尾をくるくると弄びながら
何度もキスをくれた

「カズくん…大好きだよ…」
「俺も♡相葉さんだぁ～いすき♡」


部屋に増えたティガ―のぬいぐるみ

遠くでバイブ音が鳴る
携帯の着信ランプが青く点滅していた



＊終＊