第8章 加速
鈍い後頭部の痛みで目が覚めた。
体を動かそうとしたが、チャリンと金属の音が響き驚いて目を開けた。
すると、体が完璧に拘束されていた。しかし、そのことよりも前の人影に目が行った。
???「やっと起きたかい」
聞き覚えのある声
「誰?」
諒「覚えてるよね?諒だよ」
「諒!?ほんとに諒なの!?20年ぶりくらい...」
諒「この前会ったばかりなのに忘れたの?」
「え...うそ」
諒「それとさ、その状態なのになんも疑問じゃないの?」
「あっ...!!ねえ、何でこんなことになってるの?外して!!」
諒「ハハハッ」
諒「まだ俺が誰かわかんないの?」
「諒...じゃないの?とにかくこれ外して!」
諒「俺は諒だよ、だけど人間じゃあない」
「喰種...嘘でしょ、はやく止めてよこんな悪趣味なこと」
諒「正解!」
諒「正解者にはご褒美です!」
諒「もうひとつの名前、教えてあげる...ふふっ」