第3章 残されたもの
そう。私は忘れていたのだ。
だから今から郡先輩にLINEを…
『言い忘れていましたが、クインケ忘れてたの教えてくださってありがとうございました。先輩が教えてくれなかったら私、死んでました。』既読
ピコン!とすぐに鳴った。暇だったのか…
『いえいえ。死なれたら困りますよ?冗談じゃなくて』
なんか…素直に嬉しいな。
『先輩がオカンでいてくれる限りたぶん大丈夫です!』既読
スタンプもつけとこう。
『オカンって…たぶんじゃ困るからね!』
『流石オカン兼メシアですね笑』既読
『懐かしいね…笑』
『またあのお店行きたいです〜(((期待の目』既読
『わかったわかった。遅いからもう休みなさいね』
『私は画面の中の世界に行ってきます!ではでは』既読
『オカンの命令、寝なさい』
『先輩がオカン認めたんでおとなしく休みまーす』既読
『あ、あと明日は会議だから、絶対遅刻しないこと!』
『了解です。おやすみなさい』既読
『おやすみ』
なんか幸せだな…
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郡(なんかほっこりしますね…私も寝ますか)