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貴方との異常性癖について【R18】

第5章 燭台切光忠✕アムロフィリア【擬似盲目性愛】



「ん、……!」


急に抱きかかえられたかと思うと、付けられていた目隠しを外される。
ずっと暗かったからか、いきなり目の前が明るくなると視界がくらんで声が漏れた。

しかしそれもすぐに収まり、優しく私を見つめる光忠の顔が見えてきた。
たった少しの間だったのに、とても懐かしい感じがする。


「ごめんね、よく頑張ったね、すず」

優しく丁寧に手を握られて、凄く安心する。


「っ…ほんとだよ、…全く」

本来ならこんな事をされて凄く怒りたいのに、そんなに優しくて、寂しそうな顔をされたら怒る事などできそうもない。
それに、最早そんな体力も残ってなどなかった。


「………」

………それ以上に、あんなに激しい事をしたと今になって冷静に思い出し、恥ずかし過ぎて茹でダコのように顔が赤くなっていく。


「…………明日のおやつ、私の好きなのにしてくれたら許してあげないこともない」

それを隠すように光忠の手を強く握ってそっぽを向いた。


「っははは、うん、了解」


それを宥めるように片方の手で優しく頭を撫でられる。
それだけで、私はとても心が落ち着くようだった。



「でも……」

「え?」



「………また、しようね?すず」

「っ…!」



そう低く囁かれて、私は何も言えなかった。








………きっと、これからも、私は彼に逆らえないのだろう。
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