第4章 episode2 家族になりたい
「っ確かに、子育ては大変だ......
軽い気持ちで言っちゃダメだってくらい、十分に分かってる......」
「なら、なおs..「でも俺は、結月ちゃんといたいだ......」......。」
「俺が、育てたいんだ......」
「っミツ...なんでそこまで、その結月ちゃんって子にこだわるの?
血すら繋がっていないんだよ?」
「タマ、血が繋がっているかどうかだなんて関係ないんだ。」
「所詮、血の繋がりがない......北山は、愛情を注ぐことができんのか?
子どもを育てるのなんて、愛情がなければ成立しねぇと思うけど。」
「できる。俺は家事とか料理もイマイチだし、普通の親みたいにできるかもわからない。
でも俺は、結月ちゃんが大好きだから......結月ちゃんも、
俺に家族になってほしいって言われた......俺はそれが嬉しくて、
結月ちゃんの家族になりたいって、思ったんだ......。」
「「「......。」」」
「それに、結月ちゃんといると心が洗われるような感じがして......
別の自分も見つかるんじゃないかって......もし別の自分を見つけることができたら、
新しい俺らも見つけることができるんじゃないかって思ってるんだ。」
「新しい......俺ら?」