第4章 episode2 家族になりたい
「結月ちゃんってマジで可愛いの!
ホント持ち帰りたいくらい!」
「持ち帰っちゃダメだろ(笑)」
「俺も会ってみてぇ!」
藤ヶ谷やタマは俺の話を楽しそうに聞いてくれた。
「なんかその勢いで引き取っちゃいそうだよね(笑)」
「え!」
俺は思わず千賀の言葉にびっくりした。
「冗談だよ冗談(苦笑)
本当に引き取るってなればそれこそ大変でしょ?」
「でも北ミツ、いいパパにもなりそうだよね。」
宮田......お前それマジで言ってんのか?(笑)
いいパパかぁ......
それもそれで悪くねぇかも......
「ミツがパパ?絶対無理だろ(笑)」
......二階堂め!(○`ε´○)
でももし、俺が結月ちゃんを引き取りたいって言ったら......
メンバーはどう言ってくんだろ?
やっぱ......反対するよなぁ......
カミングアウトは、もうちょい先かな......
_それからさらに1週間が経過
「今日は休み、久々に結月ちゃんのところに行くか!」
あれから3週間ほど、やっと時間にゆとりができた。
_白桜さくら学園
「こんにちは!」
「ぁ、やぁ北山君、随分久しぶりに見た感じがするよ。」
「どうもお久しぶりです、施設長(苦笑)
大体、3週間くらいですかね?......あ、結月ちゃんは?」
「っ結月、か......」
突然翔は顔色を変えた......。
「っどう、したんです、か......?」
なんで急に不穏そうな顔になってんだ?
結月ちゃんに、何かあったの?
「実は......」
「......。」
「実は、結月......」
なんでそう焦らしてんだよ......やっぱり、
結月ちゃんに何かあったの?
そう思うと落ち着いていられなくなった......
「結月は今、
里親候補の家族と会っていてな......」
サトオヤ?
結月ちゃんの、新しい......カゾク?