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【OP】逆走警報発令中!【男主】

第4章 3


「……ちょっとエース」

「んあ?」

「どうすんのさこれ……」

「さあ……」

「さあ……じゃねえよ!! 周りをよく見ろ!! ま・わ・り!! 」


そう、僕たちは今海王類に囲まれています。
まさか喰われるオチじゃないよね……!?

……あぁ、思えば何一つとしていいことのない人生だったなぁ……。
せめて、そう。せめてワンピースを一目でいいから見てみたかっ……


「大丈夫だ!! 策はある!! 」


……海王類に囲まれてなにいってんだコイツ。
まあ、何とかなるならそれでいいのかな。


「……じゃあその策とやらで」

「おう! しっかり掴まっとけよ!! 」


またしても嫌な予感がする。


「よし……。どけェェェェェェい!!!!!」


エースは大声で怒鳴りながらストライカーの最高速度で海王類の群れを突っ切っていこうとした。
なんて無茶なことをするんだ……。
突然の轟音に驚いたのか、海王類達は次々に海の底へと帰って行った。

海王類さん……うちの馬鹿がご迷惑をおかけしました……。


「ふー……何とか逃げ切れたな!! 」


なんとも満足げなこの能天気隊長にそろそろ腹が立ってきた……。







**************


一方そのころ……。



「……何で俺が」


目的地だった夏島の気候海域を抜け、バサバサとグランドラインを逆方向に羽ばたく不死鳥……。
こんな不思議な光景、見たことも聞いたこともない。

……話は数十分前にさかのぼる。




「オヤジ、あの馬鹿どもがいなくなったよい」


俺はオヤジに先ほどのメモを渡した。
オヤジは小さなメモをまじまじと見ては、「そういうことか」と呟いた。


「マルコ」

「ん? 」

「お前、息抜きに追いかけて連れ戻してこい」

「え」


何で俺が、と続けようとしたらオヤジは楽しそうに笑いながら


「そのほうが楽しそうじゃねぇか……!! 」


と言い放った。
楽しそうなオヤジには逆らえないねぃ……。


「……わかったよい」




……そして今に至る。


「あいつら……一体どこだよい……!! 」


見つけたら絶対ぶん殴る。
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