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NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】

第8章 そういえばさ









『ねぇ、そういばさ…』



読んでいた本をパタリと閉じて、叶風が口を開く



『私成り行きで来たも同然なんだけど、ヴァリアーの入隊条件とかないの?』


「あるよ ししっ」


ベルは椅子を傾けて答えた




ただ今ロン毛が任務ででかけているので広間にて読書中



ベルもちょうど居たからふと思いついたことを聞いてみたのだ。



「ヴァリアーに入隊するには7カ国語喋れないとだーめ」

『7カ国!?』

ベルの返答にソファから飛び起きた


「あとは先輩のいじめに耐えられるヤツとか、任務遂行できる実力者だとか…まぁ色々あるけどボスに気に入られるかそうでないかだな しししっ」


『気に入られなかったら…?』


「‘’カッ消す‘’とか言われてお終い」


『ああ…』


ベルのモノマネで想像がついた



「叶風は7カ国語喋れんの?」


ベルは椅子を逆に座って、背もたれのところに顎を乗せる


『いち、にー、さん、しー……5カ国なら…』


「へぇ〜それでもすげぇじゃん。ま、王子達程じゃないけど」


『私消されるかな…?』


「それはねーと思う…だってお前ボスのお気に入りだもん」


『そうかな?』


「ボスと睨み合いしたり、酌したりする女今までいなかったし」


『ふーん…そうなんだ』


気の抜けた返事を返すと、急に頭の上に重みを感じた



『わっ、何!?』

「やる」


頭の上に載せられた紙袋を下ろし、部屋から出ていく後ろ姿を見つめる


『ロン毛ってば急にどうしたんだろ』


「珍し…ねー、その袋ん中何だった?」


袋の口を開けて中身を出してみた


『服だ…』

袋の中には隊服のアンダーウェアを含め、私服が何着か入っていた

「え、スクアーロの奴が買ってきたわけ!?ありえねー!」

『そっか、私の服ないって言ってたもんな』


「だからってあいつが買いに行くとか…」


ベルはその場に笑い転げてしまった



まぁ、確かに意外ではあるけれど…




『とりあえずありがたや』



あとでお礼言っておこう

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