NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第6章 初任務
「ゔお"ぉい!起きろ!!早く起きやがれェ!!」
強く揺さぶられ、重たい瞼を持ち上げる
『朝から何……』
「任務だ!早く起きろっ!あっ、二度寝するんじゃねぇ!!!」
『はいはい、起きる起きる』
むくりとゆっくり体を起こし、霞む瞳を擦った
だんだん脳が覚醒し始める
って、
『はぁ────ッ!?任務!?』
思わずベッドから飛び上がった
「だから急げって言ってんだよ!!」
既に隊服を着たスクアーロはイライラMAX
『ちょ、昨日のうちに言えよ!!ベッドが気持ち良すぎて爆睡しちゃったじゃん!!』
「知るかっ!書類出したらあのクソボスが任務出しやがったんだよォ!」
『早速ですか…私これ着る?』
ベッドのすぐ近くにあるミニテーブルにロン毛と似た隊服を見つける
「ああァ。お前の新しい隊服だァ!」
『よっしゃ、秒で着るから部屋から出て!』
私はロン毛の背中をグイグイ通して部屋の外へと追いやる
「わかったから押すなァ!」
パタン…
ふぅ、なんとかロン毛を追い出した
よし、秒で着る←
隊服を広げてみると、ノースリーブでベージュ?と黒のカラー。フードには白のふさふさがついている。
下は短パンになっていて、太ももあたりまであるロングブーツと二の腕まである手袋?を履いた
うぉ、上の隊服のポケットいっぱいだ
あ、これ仕込めるのか
内ポケットにナイフと銃を仕込んで完成
『よし、OK』
ガチャ
ドアを開け、部屋を出るとロン毛がドアの横で壁に寄りかかって待っていた
「終わったかァ」
『うん。行こうか』
ウキウキと歩き出す姿にはまだ子供っぽさが抜けていない
その様子をみてスクアーロは軽く笑った
『ローンー毛ーはやく!』
「おい待て!前…ッ!!」
ドンッ
少し余所見をしたのが良くなかった
『あ、ボス ごめんさい。ていうかおはよう』
私がぶつかったのはボスで、その顔を見て私は悟った
(あ、処刑パティーン?)
「…………気をつけろ」
けれど、ボスから出た言葉は予想を大きく外れていた
『りょーかい』
私の返事に一度背を向け、行ってしまった
2人の様子を見てヒヤヒヤするスクアーロだったとさ