第2章 浮気夫は女の敵!!!
-長屋-
『ほら、旦那さん帰ってきたみたいよ♪』
「お前いきいきしてんなぁ(汗)」
『あらいけない?リクオも楽しそうよ?ねぇリクオ』
「あぃ♪」
まあ
かわいい嫁と息子が楽しいならいいか
「いくか~」
ガララララッ!!!!
「おい!!太吉ってのはおめえか?」
「あぁ?なんだおめえ」
「俺は遊女に向いてる女をさがしてだ。おめえんとこのお菊と子ども、もらってくぜ?」
俺達の予想ではこの駄目亭主も
嫁と子どもがこんな危険な目にあえば改心するだろう
と思ってたんだ
けど...
「ああ持ってけよ。邪魔な女子どもいなくなって助かるぜ。いくらか置いてってくれよな(笑)」
どうやら太吉ってのは
救いようの無い馬鹿だったらしい
『嫁が夜の仕事に売られるというのに、何も思わないの?』
「若い女の方がいいにきまってんだろ?」
あぁ、やばい
刹那がキレる...
頼む太吉、これ以上刹那を刺激しないでくれ(泣)
『子どもの事は?まったく愛していなかった?』
「子どもなんて望んでできたわけじゃねーんだ、今まで生かしてやっただけでも感謝してほしいね」
ピキッ...
あぁ、嫁さん嫁さん
額に青筋が立ってますよ~
頼むから太吉、そこで終わってくれ!!!
「よく見りゃあんたいい女だな。今夜俺の相手しねえか?」
ブチィ!!!
終わった.....(泣)
太吉....ご愁傷様....
『汚らわしい...女を性欲処理の道具と思うてか?』
「は?」
刹那は本気で怒ると口調が変わる
ああなったら俺でも止められねぇ
『生かしてやっただけでも感謝しろだなんて、仕事をした男の言い分!!!お主のようなクズが発してよい言葉ではない!!』