藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第6章 ♡Story53♡ ふたりの距離
_掃除時間
七華高校では昼休み後に掃除が行われている。
ちなみに百合は徹平や団司と一緒、和真は別である。
百合この時間をきっかけに二人に相談することにした。
「はぁ!?」
「はぁ......なぜ断らなかった。」
「っ勢いでつい......っでも!太輔にはLINE送って、
太輔には悪いけど少し遅めに帰ってきてもらって......」
「......嘘もいろいろ言っちゃったんでしょ?
藤ヶ谷先生は隣人で、マンションは事務所から言われて住んでいるとか......
ってか、アイツが近くに住んでいるとかマジかよ......」
「ややこしくなりそうだな。」
「っごめん、なさい......」
「っいや、藤ヶ谷先生がわかってくれればいいんだ?
でもさぁ......ってなるとアイツとも一緒に帰らねぇといけないんだろ?」
「っそれは我慢してくださいよ!」
「......。」
「餓鬼みたいなこと言ってんじゃねぇよ。
わかった、でもこういうことは今後から止めたほうがいい。わかったか?」
「っはい......」
とりあえずふたりの許可を取った百合、あとは太輔に連絡を取るのみとなった。
掃除を終え、百合は早速太輔にLINEを送った。
『今日いろいろあって九条君を
うちにいれることになっちゃった(^_^;)
ちょっと料理を教えたいんだ。
だから悪いんだけど、
帰りは7時以降にしてくれる?
ごめんね!(>_<)』
「......既読にならん!
もぉ......まぁ気づくだろうしいっか!」
百合は授業の準備をすべくスマホをポッケにしまった。
_そして問題の放課後...
「団司さんが音痴でびっくりしましたよ(苦笑)」
「そのことには触れるな。」
「いやいや、来週もあるんですよ?」
「......。」
「ガンバです(苦笑)」
百合と団司が話をしている頃...
「......。」
「......。」
徹平と和真の間にはいまいーちな空気が漂っていた。
「......(汗)」
「はぁ、やれやれ......」