藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第6章 ♡Story53♡ ふたりの距離
「っ嘘、九条君.......」
「お前、全然正反対だろ?
......お前、引っ越したのか?」
「っそれは......」
「......あとさ、マネージャーの他にも、
結構親しそうにしてた男いたじゃん。あれは誰?マンションの管理人?」
「っ......」
(どうしよ、なんて説明すれば......)
「......引越し、したの?」
「っ違う!......ぁ゛(汗)」
「違うって......」
「っ実はさあそこ......事務所から言われて住んでるんだ......(汗)」
(思わず嘘言っちゃったよ......)
「事務所に?」
「っそう!
ほら、今までの家だとファンの人にバレちゃう可能性あるじゃん?
それで、家族に迷惑かけないように......別のとこで暮らしてんだ(苦笑)」
「......本当に?」
「っ本当...だよ!
九条君が言った、親しそうにしていた男の人は......っ隣の人!
隣に住んでいるお兄さんで、よくしてもらってるんだ!
あははははは(苦笑)」
「......本当にそんだけなわけ?
じゃあなんで、太輔だなんて下の名前でしかも呼び捨て?
そんなに親しいだ、あの男と......」
「っ私の癖!癖だよ!」
「どういう癖だよ......」
「っそれは......」
「本当は、隣の人じゃなかったり?」
「っ!?」
「......またそうやって、顔色変えたな。
お前、何隠しているわけ?」
「っ隠してなんかいない!太輔って、呼んでいるのは事実......だけど!
本当に隣の、人だよ?」
「......彼氏でもない?」
「っそ、そりゃそうでしょ!
私の事務所......っ恋愛禁止だし!」
(本当は大丈夫になったけど......)
「じゃあ、アイツとは何もないの?」
「っうん!」
「......じゃあ、お前が今住んでるとこでいいから、
そこで料理教えて。
俺もそこの近くに住んでるし。」
「え!?」
「別に取って食いやしねぇよ。何お前想像してるわけ?(笑)」
「っするわけないでしょ!
っわかったわよ!今日にでも教えてあげる!」
(幸い今日は太輔遅い日だし......後でLINEを送れば問題ないよね?)